
業種
- 総合電機メーカー
導入したサービス
- DXアイディエーションプログラム
佐藤 太泰(写真中央)三菱電機株式会社 営業本部 事業推進部長
浦野 彩花(写真左)三菱電機株式会社 営業本部 事業推進部 業務グループ
案件の概要
今回、三菱電機株式会社様とグループ会社様の若手から中堅層の社員の方に対し新規事業創造型のデザイン思考研修を実施。デザイン思考に欠かせないフレームワークを用いて、受講者の特性やグループの状況を見ながら、独自の内容で実施する5ヶ月間のプログラムを構築、運営しました。

三菱電機 営業本部 事業推進部 部長の佐藤様と、本プログラムの事務局を務められた事業推進部の浦野様にご感想をうかがいました。
ご依頼の背景
グループ全体で挑む、共創時代の人財育成

佐藤さん:私の所属する事業推進部は、三菱電機グループ全体のビジネス機会の拡大を目的に、お客様やパートナー、グループ各社とのコミュニケーションを活性化させる役割を担っています。そのような中、近年求められているのがお客様との事業共創です。事業推進部としてお客様の事業を共に推進することを大切にし、地域課題や地域に根ざしたお客様の課題解決をビジョンとして掲げ、グループ各社と連携しながら取り組んでいます。
研修の母体となる三菱電機 全国BI(ビジネス・インテグレーション)会(※)は、グループ各社との連携強化を目的とし、2019年から本社並びに全国10支社を拠点に実施している取り組みです。
※エリア経営幹部層向けの「総会」、実務管理者層向けの「リーダー会」、実務担当者層向けの「プレーヤー会」の3層に分けた会合を実施しています。
当時、私は支社としては本社の次に規模が大きい関西支社に赴任していました。三菱電機 関西地区BI会のプレーヤー会では、営業やエンジニアリング、工事・保守、金融サービスなど、グループ各社から多彩なバックボーンを持った社員が集まります。そうした機会ですので、様々な受講者が共通的にスキルアップするような人財育成要素を盛り込むべく、MindTechにデザイン思考の研修をお願いしました。その際、受講生の反応を見ながら、きめ細かく講義内容を調整して成果につながる研修にしていただいたことが印象深く、今回本社地区BI会 プレーヤー会での研修を依頼しました。
ご担当者さまの声
受講者の変化を引き出す、質の高い研修設計に感謝

佐藤 太泰さん
三菱電機株式会社 営業本部 事業推進部長
当社の経営戦略では「循環型 デジタル・エンジニアリング企業への変革」を掲げています。グループ全体としてデータ活用を進めビジネスモデルを変革するために、関係会社各社から社員が集まる機会で今回のような研修に取り組むことが大切だと考えています。そうしたなかで、MindTechさんはDXやAIなどデジタル分野を得意領域とされておりプログラムにも組み込んでいただいています。今回の研修のなかでも、AIの効果的な活用を取り入れていただき好評でした。
デザイン思考にはさまざまなフレームワークがありますが、当社の状況や受講生の特性などを把握いただいた上で、目標設定から事例まで最適な内容を提案いただき、独自のカリキュラムを構築いただきました。また、具体例を受講者にとって身近な内容にしていただいたことで、わかりにくい内容でも、より体感的な学びにつながっていたと思います。
研修である以上、一定のレベルが求められます。今回の研修でも、受講者のワークの様子を見ながら少し高度なレベルに調整いただいたと思います。その結果、実際、初めて顔を合わせる受講者同士が結束力を強めて、成果を出すために課題に真剣に取り組んでいました。出てきたアイデアも、通常の業務の中だけでは出てこないような独創性がありながら、普段の業務につながる身近な課題を扱ったものとなり、今回の研修の目的に合うイノベーティブな内容で、非常に良かったと思います。
ご担当者さまの声
臨機応変な対応と伴走支援で、納得感ある学びを実現

浦野 彩花さん
三菱電機株式会社 営業本部 事業推進部 業務グループ
今回の三菱電機 全国BI会では「地域の強みを活かす」を共通のテーマに掲げており、本社地区においては「都市における課題とはなにか」を起点に、久場さんとカリキュラム内容をすり合わせていきました。
また、受講者の習熟度や、会合の意図にも合わせて柔軟に内容をカスタム頂けたことで、とても実りのある研修になったと感じています。
実習の場面では、久場さんが間近で各グループの様子を見てくださったことで、受講者も安心して取り組めていたようです。
三菱電機 全国BI会 プレーヤー会ではグループ各社の人財育成が目的の1つとなっています。実際、本社地区プレーヤー会受講者からの声として、「通常業務では得られない幅広い視点や新しいスキルを学ぶことができた」、「最後にピッチ資料を制作する中で、数回にわたる研修内容が自分の中でつながり、しっかり身についた実感があった」といった声が聞かれ、その目的も達成できたと実感しています。
私自身が新規事業開発に携わったことがない中で、内容を手探りで検討していましたが、久場さんに加わっていただき、私自身も学びながら取り組めました。
弊社担当コメント
本研修が、未来のイノベーションにつながることを願って

久場 純哉
マインドテック株式会社 代表取締役/デザイン思考研修講師
私たちの強みは、デザイン思考の従来のフレームワークに最新のテクノロジー活用を組み込み、現代に即した研修スタイルに整えている点です。とくに、今回の研修では生成AIの活用に注目しました。デザイン思考は創造的な思考法ですが、調査や仮説立証には時間がかかります。こうしたフェーズにうまく生成AIを活用することで、短時間でも確実に成果につなげられるようになりました。前回の関西支社での研修から、生成AIの技術革新が進んだことで、内容をアップデートしてお伝えできたと思います。
また、研修のレベル感については、テーマ設定の内容が大きく影響するため、いつも意識してチューニングしています。今回は、既存の事業やサービスの延長線上ではなく新しいお客様やサービスを生み出すことや、せっかくグループ全体で参加されているので、1つの部署で収まる内容ではなく外部性のあるテーマ設定が重要だと、受講者のみなさんにお伝えしたことで、独創性がある飛躍したアイデアの創出につながったと思います。
研修の成功は、事務局の皆さまとの連携がとても重要だと常々思っておりますが、佐藤さんは現場に主導権を与えながらも、しっかりと成果にコミットされて、こういう場にしたいという明確な意思入れを頂きました。浦野さんは研修期間中の受講者ひとり一人の状況をとても丁寧に把握され、次回の講義の内容やワークの進め方についても、きめ細かなご相談を頂きました。
デザイン思考では、ユーザー視点に立つことを重視しますが、私たちにとってはこうした研修の機会がまさしく現場で、受講者のみなさんは大切なユーザーそのものといえます。どのようにワークに取り組めているのか、どのような迷いがあるのか、身近に感じたいという思いがあります。佐藤さんと浦野さんの適切な関わりとフィードバックのおかげで、方向性をブラさずに臨機応変に、研修内容に反映させていただくことができたと感謝しています。
三菱電機様のようなグローバル企業がデザイン思考を取り入れて、社会の課題解決に取り組む現場に、少しでも関われたことを嬉しく思いますし、今回受講された皆さまが現場で今回の学びをフル活用し、様々なイノベーションを生み出していくことを楽しみにしています。
※ 支援当時の情報となります。
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