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【セミナーレポート】スタートアップを加速させるDXスキル診断「Techscore」

田所雅之氏が戦略顧問を務めるマインドテック株式会社では、DXスキルアセスメントツール「Techscore」をリリースしました。それに合わせて2022年9月8日、ユニコーンファーム株式会社と共同で、「スタートアップを加速させるDXスキル診断」を開催、当社代表の久場が登壇しました。今回は「Techscore」の概要と、開催されたセミナーの模様をお伝えします。

目次

  • メンバーのスキルを見える化するーDXスキル診断ツール「Techscore」
  • iCDに準拠し実務ベースでの診断が可能
  • DXプロジェクト全体を網羅する
  • DXプロジェクトの推進ステップと人的リソース
  • プロダクト開発のリアル
  • マインドテックがDX推進を後押しする

メンバーのスキルを見える化するーDXスキル診断ツール「Techscore」

DXの推進は、どの企業でも取り組むべき課題です。プロジェクトを進めるためには、AIエンジニアやデータサイエンティストなど、さまざまな人材やスキルが欠かせません。DXの課題が複雑化する中で、デジタルスキルの多様化や細分化が進んでおり、従来の方法ではメンバーの評価が難しくなってきています。

こうした中、社内の教育プログラムを設計する際にも「誰にどんな教育・学習が必要なのかわからない」、という企業様からのご相談を多くいただくようになりました。また、社内のデジタル化を進めるために、専門部署を創設しても、「システムの要件が決められない」「チームメンバーにどんなスキルが必要かわからない」など、プロジェクトを進められないというケースも多く見受けられます。

これまでマインドテックでは、数多くの企業のDX人材を育成し、各社のテック系プロジェクトを支援してきました。そこでこれらの経験に基づき、一人ひとりのDXスキルの状態を診断できる、DXスキルアセスメントツール「Techscore」を開発しました。

iCDに準拠し実務ベースでの診断が可能

Techscoreは、 i コンピテンシディクショナリ(iCD)に準拠した実務ベースのスキル診断です。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が提供するiCDや、一般社団法人データサイエンティスト協会が提供するスキルレベル定義などを参照し、各テクノロジーパートナー監修のもと、実務ベースにかみ砕いたスキルアセスメントとなっています。iCDに含まれていない職域についても、各テクノロジーパートナー監修のもと追加作成しました。これにより、DX推進に欠かせない7つの職域に対応しています。

メンバーが個々に自身のスキルを診断できるだけでなく、メンバー管理機能により、上長がメンバーのスキルランクや職域におけるスコアやクラスを把握することができます。チーム・個人の強みや弱みを把握することで、個々に合わせた学習の選定ができるほか、プロジェクト要件と併せれば、メンバーの選定などにも利用できます。

DXプロジェクト全体を網羅する

これまで、エンジニアやマーケティングに特化したスキル診断は存在していました。ですが、全体が網羅された診断ツールはなく、DXスキルを把握するために必要なものが揃っていなかったのです。また、簡易的な診断で抽象度が高いものが多く、主観的な回答ができてしまいました。

そこでTechscoreでは、DXに関わるすべての職種を網羅し、より実践に即した内容で診断できるように設計しています。さらに、組織やチーム、個々人の状態を可視化し、目的に応じて活用できます。

自分のスキルと求められるスキルを把握する

上の図は、DX/AIプロデューサーに求められるスキル項目をまとめたものです。7つの職域それぞれに、こうしたスキル項目をまとめています。搭載しているスキル項目は、プロジェクトを進める上で必要なタイミングが来るものばかりを揃えています。

スキル診断をすると、当然ながら人それぞれに強み弱みが出てきます。強み、弱みを把握することで、その後のスキル教育にも活かせます。自分やメンバーの弱さを把握することで、どんなチームを組成するかを知ることもできますし、個々人がどんなスキルまで必要なのか、把握することも重要です。

一方で田所氏は、個々のスキル項目に加え、プロジェクトを完遂するためにはユーザー視点が重要である、と指摘しています。

「さまざまなスキル項目が求められると思いますが、どのユーザーやステークホルダーに対して、どんな価値を提供するのか、ユーザー視点に立ち戻ることが大切です。数多くのプロジェクトに携わるなかで、優れたスキルを持つ方に共通するのは、ユーザーへの手触り感を持っていることだと思います。そもそもなぜプロダクトを作るのか。それはユーザーへの価値提供にほかなりません。どうしても抽象度が高く、ツールや理論になりがちですが、惑わされず立ち戻ることが重要なのです。」(田所氏)

DXプロジェクトの推進ステップと人的リソース

上の図は、プロジェクトのフェーズとそれぞれで取り組む内容をまとめたものです。DXやAI領域のプロジェクトを進めるうえで、特に欠かせないのはPoD(Proof of Data)です。データ検証やツールの技術調査などが該当し、データの存在の確認、課題解決に必要なアルゴリズムを構築できるか、といった検証が含まれます。

「どんなにいいビジネスアイデアでも、それに対する有効なデータが存在するのか、課題解決ができるようなアルゴリズムを構築できるか。ここが解決できないとプロジェクトの実現が難しくなります。

そこでデータ検証により、どんなデータを用いて何を解決するのか、を明らかにしていくことが、プロジェクトの実現にはとても大切です。そのためには、解決し得るのかという部分を、データサイエンティストやAIエンジニアと一緒に、開発する前に把握しておく必要があります。」(久場氏)

プロダクト開発のリアル

後半のセッションでは、株式会社RapidX 代表取締役CEOの正留 世成氏を交え、プロダクト開発のリアルについて伺いました。正留氏はプロダクトマネージャーとして、火災の早期感知と通報が可能なシステムの開発に取り組んでいます。正留氏はもともとはマーケターで、開発の知識がないなかシステム開発に着手されています。マインドテック社のメンタリングサービス「Techmate」を利用し、エンジニアの方に指導を仰ぎながら、プロジェクトとしては、PoCからPoDに差し掛かっている状況です。

アイデア検証については、一緒にプロジェクトに取り組むお兄様と二人でリサーチしました。技術的な知識がないなかで、TechmateでフルスタックエンジニアとAIエンジニアの方と話し、大学との共同研究に向けて、どう話を持っていくかを考えていったそうです。実際に、メーカーや技術者の方に話に行っても、共通言語がなかったところが苦労したといいます。プロジェクトへの思いを伝えるのは自分で良かった一方、技術的な知見のある人を連れて行くことが重要だった、と指摘しています。

Techscoreを受けたことで、自身のスキルの現在地が把握できた、といいます。スキルの凹んでいる部分は、メンタリングを通じて強化しています。メンタリングでは、具体的に扱うデータなどを考えながら進め、宿題をもらって次の回までに調べて進める、という工程を繰り返し、プロジェクトに必要な知見を習得しているそうです。

マインドテックがDX推進を後押しする

Techscoreにより自分のスキルを把握することで、次に取り組むべき課題が見えてきます。不足しているスキルは、eラーニングやメンタリングサービスなど、同社が提供するさまざまな育成メニューにより、補強が可能です。このようにマインドテック社では、スキル診断から研修・育成まで、企業のDXをワンストップで支援しています。

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